はじめに
私は新卒で、兵庫県の地元貢献型の中小工務店に入社しました。
その会社は 高層マンション建設を得意とし、地元に根付いた企業 でした。この記事では、私が最初に配属された 公共工事(小学校改修・増築工事) の現場で体験したことをお話しします。
施工管理を目指す方や、これから建築業界に入ろうと考えている方の参考になれば幸いです。
研修期間と最初の現場配属

入社後1か月半は、同期と一緒にマナー研修や現場研修を受けました。研修期間中は残業もなく、定時で帰宅できていました。
しかし、研修が終わり配属されたのは会社にとっても施工事例が少ない 公共工事の小学校改修・増築工事。
初日は現場のルール説明や職人さんへの挨拶で終わりましたが、翌日からは残業が始まり、すぐに多忙な日々へと変わっていきました。
新人でも任される施工管理の仕事

配属から1週間もすると、日報作成やKY書類(危険予知書類) を任されるようになりました。さらに、朝礼で職人さんへ作業内容や危険個所の周知、材料搬入の有無の連絡なども担当しました。
1か月が経つ頃には、 内装工事と生コン打設工事の管理 を任されるようになります。
- 内装工事
下地や隠れる部分まで写真を撮影し、提出書類に添付する必要があります。タイミングを逃せば撮り直しのために解体が必要になるため、職人さんとの綿密な打ち合わせが欠かせません。 - 生コン打設工事
朝から準備が必要で、試験場所、ポンプ車・ミキサー車の配置、洗い場、打設順序まで決める必要があります。さらに、生コンの拾い出し(数量計算)では図面と現場の差を考慮する必要があり、緊張感のある業務でした。
現場の厳しい雰囲気と心身への影響
特に生コン打設の際は、職人さんのピリピリした雰囲気が張り詰めています。段取りが悪ければ強く怒られたり怒鳴られたりすることもありました。
私はHSP気質で強く怒ることができない性格だったため、この現場の雰囲気に適応できず、適応障害 を発症してしまいました。
感じたこと・これから業界を目指す人へ
現場には優しい職人さんもいましたが、まだまだ 昭和的な上下関係や「3K(きつい・汚い・危険)」の文化 が根強く残っています。
特に新人現場監督は舐められることも多く、強いメンタルが求められます。
そのため「本当に施工管理がしたい」という明確な覚悟がない方には、おすすめしにくい仕事だと感じました。
これから建築業界や施工管理を目指す方が、現場のリアルを少しでも知るきっかけになれば幸いです。
まとめ
- 中小工務店でも、早い段階から責任ある仕事を任される
- 公共工事は民間工事以上に書類や手順が厳格
- 職人さんとの信頼関係が最重要
- メンタル面の強さがなければ続けるのは難しい
建築業界を志す方にとって、この記事が現場を知るヒントになればと思います。
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