「施工管理って、結局なにをする仕事なんですか?」
これは、建築業界に入ったばかりの頃、よく自分自身にも問いかけていたことです。
名前はよく聞くけど、具体的にどんなことをしているのか、わかりづらい仕事でもあります。
実際に私が施工管理として現場に立ったとき、思ったより「現場に張りつき」「人と調整し」「トラブル対応に追われる」日々でした。
でもその中でしか得られない学びや、建物ができていく瞬間に立ち会える喜びもありました。
施工管理の主な仕事内容
初心者にもわかるように、ざっくりとまとめると、
施工管理の仕事は以下の4つに大きく分けられます。
- 工程管理
→ 工事がスケジュール通りに進むように、各業者や作業日程を調整します。
「段取り八分」という言葉があるように、ここが崩れると全体がズレてしまいます。 - 品質管理
→ 図面どおりに、正しい施工ができているかを確認します。
コンクリートの厚みや寸法、部材の種類など、細かいチェックが求められます。 - 安全管理
→ 現場で事故が起きないように、安全な環境を整えるのも大事な仕事です。
朝礼や安全パトロールなど、地味だけど重要な取り組みがたくさんあります。 - 原価管理
→ 現場で使う材料費や人件費など、工事全体の予算を管理します。
これは上司や経理担当と連携しながら進めることが多いです。
働いてみて感じたこと
正直に言うと、施工管理は「体力」と「気力」のどちらも消耗する仕事でした。
朝は早く、昼は外、夕方からはデスクワークと電話…とにかく動き回る毎日。
それでも、1つの建物ができあがっていくプロセスを間近で見られるのは、やっぱり特別な経験でした。
「大変だけど、やりがいがある」
「でも、自分に合うかどうかはやってみないとわからない」
そんな風に感じながら、私はいろんな現場を経験してきました。

おわりに
施工管理は、華やかさはなくても、建物づくりの「土台」を支える大切な役割。
これから建築業界に入る人や、施工管理に興味がある人に、少しでもリアルなイメージを伝えられたらと思っています。
「建築のすきま時間」では、こうした現場のことも、これから丁寧に発信していきます。
読んでくださり、ありがとうございました。
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